STREET DANCE PERFORMANCE / SINCE 2015

komorebi

「ありがとう」の意味を、
もう一度。

木漏れ日は、二度と同じかたちで射さない。踊りもまた、その一瞬にしか宿らない。消えるとわかっていて、私たちは11年、灯をともし続けてきました。

お問い合わせ

「ありがとう」を、
届けたかった。

2015

2015年、僕が23歳のとき。友人のお母さんが、突然この世を去りました。

隣でそれを見ていて、初めて「本当にあるんだ」と思ったんです。大切な人が、ある日突然いなくなってしまうこと。映画やドラマの中の話だと思っていたのに。

もし明日、自分の母がいなくなってしまったら——そう考えたとき、やり残したこと、言い残したことばかりが浮かびました。せめて「ありがとう」とだけでも、伝えておきたい。

そう思って、実家に電話をかけました。「ありがとうね」と。

返ってきたのは、戸惑いでした。どうしたの、何かあったの、と。言葉だけを唐突に差し出しても、受け取る準備ができていなければ、届かない——そのとき初めて知りました。

僕はダンスをやっていたので、「ダンスで、ありがとうを叫ぶ機会をつくろう」と思ったんです。それが、komorebiのはじまりです。

「ありがとうって、何だっけ。
本当に伝えたい人って、誰だっけ。」

客席で膝の上に置かれた手のクローズアップ

自分のためではなく、誰かのために。

ダンスを長く続けていると、多くの人が自分のために踊っていることに気づきます。褒めてもらえるから。モテそうだから。気持ちがいいから。

でも、ダンスの起源をたどると、それはもともと祈りであり、言葉の違う人同士のコミュニケーションでした。世界中でいろんな宗教、人種、年齢、環境の人たちとダンスを通じて友達になれたことが、僕自身がダンスを続ける一番の理由になっています。

——あなたのために踊ります、と宣言して、その人に向かって踊った経験はありますか。僕は、ずっとありませんでした。

だからkomorebiでは、出演者一人ひとりに、一番大切な人を客席に置いてほしいとお願いしています。恩返ししたい人。大好きな先輩。可愛がっている後輩。誰でもいい。届ける相手がそこにいるだけで、ダンスの意味は変わります。

誰にも見られていないと分かっている服には、袖を通す気になれない。誰にも届かないと分かっている手紙は、書く気になれない。ダンスも、同じです。

実際に、そうなる出演者がいます。技術が剥がれ落ち、取り繕う余裕がなくなって、その人自身がむき出しになる瞬間。泣きながら踊っている人も、毎回、必ずいます。

そういう本能的な瞬間に立ち会えた時が、僕がこの仕事をやっていてよかったと思う瞬間です。

舞台上に並んだ約200人の出演者

JENES, ORGANIZER

巨大なスクリーンに映し出された家族写真の前で踊る出演者たち

大切にしていること

01

説明を、手放す

物語も台詞も、あえて置かない。コンセプトの言葉と、舞台美術と、光と映像だけで魅せる。「ナンバーイベント」の集合体ではなく、ひとつの作品として立たせることに、11年こだわってきました。

02

熱量を、選ぶ

稽古の一回目から、本番と同じ温度で立てるか。komorebiがコレオグラファーを選ぶ基準は、技術より先に、そこにあります。

03

数を、追わない

舞台に立てるのは10〜13組。公募で数を集めるのではなく、一組ずつ対話して決めています。規模を広げることよりも、一本の作品として成立させることを選んできました。

04

支える人にも、光を

本番会場での全体リハーサル。1組あたり30分以上の照明合わせ。ここに時間とお金をかけるのは、舞台が踊り手だけのものではないからです。照明・音響・舞台監督——幕を開ける全員に、同じ敬意を。

木製のテーブルと椅子が置かれた舞台美術の中でうなだれる出演者
宙に吊られた一本の光る棒に向かって手を伸ばす群舞
3つの光の柱の中でそれぞれ踊る出演者たち
透明な球体を持ち上げるパフォーマー
トップハットの人影が巨大な影となって浮かび上がる演出
シンセサイザーを弾きながら歌うパフォーマー
舞台に散らばった花びらの中で横たわる出演者たち

見えないところに、
いちばん時間をかける。

本番の2日間より、そこに至るまでの時間のほうが、ずっと長い。名前を預けていただく判断の材料として、制作の流れをそのまま開示します。

01Casting

コレオグラファー選定

信頼する照明スタッフからの紹介を起点に、対面またはオンラインで1時間ほど対話。作品への向き合い方を確かめてからオファーします。

02Concept

作品コンセプト・演出会議

公演全体のコンセプトを定め、コレオグラファーと共有します。各組が何を描くのか、作品同士がどう連なるのか。公演の骨格は、ここで決まります。

03Key visual

キービジュアル撮影

公演の顔となるビジュアルを、専属チームと撮影。照明・スタイリング・カメラワークまで、舞台と同じ熱量で作り込みます。

04Studio visit

稽古訪問

主宰自らが各チームの稽古に足を運び、komorebiの成り立ちとコンセプト、そして感謝を直接伝えます。

稽古場で練習する出演者たち
05Full rehearsal

全体リハーサル

本番2週間前、テクニカルチーム同席のもと、本番会場での全体リハーサルを実施します。

06Lighting

照明合わせ

1組あたり最低30分をかけて、照明を一灯ずつ合わせます。舞台図面と照明プランも、この段階で緻密に詰めていきます。

照明卓のフェーダーとタッチパネル
07Show days

本番2日間

会場は3日間押さえ、初日はすべて仕込みと照明リハーサルに充てます。2日目にゲネプロと本番1回、3日目に本番2回とバラシ。10〜13組の作品を、計3公演で届けます。

煙と光の造形の中で踊る出演者たち
11年
開催の歴史
約200人
出演者の規模
10-13
出演組数(厳選)
30分+
1組あたりの照明合わせ
3日間
会場の確保(本番2日)
1,200-1,800名
1公演期間の来場者
3公演
1回の公演期間で

komorebi 2026 -frame- のダイジェスト映像です。舞台の熱量と、それを受け取る客席の空気を、約2分でご覧ください。

komorebi 2026 -frame- digestFULL DIGEST - 2 MIN 19 SEC

主宰について

青い光の中に立つ主宰のJenes

Jenes

仙台出身。高校まではバスケットボールに打ち込んだのち、18歳で上京し大学のダンスサークルでストリートダンスを始める。東京ディズニーランドのアトモスフィアショー『ロボアストロ』にショー開発段階から演者として2年間携わったのを皮切りに、CES Las Vegas(Panasonic)、TOKYO GIRLS COLLECTION、TOKYO MOTOR SHOW(Volkswagen)などのステージ、SONY・RedBull・Monster Energyなど国内外ブランドとの映像制作、そして北京・上海・台湾での国際バトル優勝へと活動の場を広げてきた。パフォーマンスした国は10カ国を超える。

ORGANIZER / DIRECTOR

23歳のときにダンス公演komorebiを立ち上げ、以来、企画・構成・演出・コンセプト設計を一人で担っている。

komorebiは、いまなお進化の途中にあります。
その道のりに、力を貸してくださる企業さまを探しています。

出演者の熱量、舞台の緻密さ、そして「ありがとう」という核となる想い。これらを、誰が見ても心を動かされるレベルまで研ぎ澄ませていく——それが私たちの目指す場所です。

関わり方は、資金だけではありません。これまでも、物品のご提供や、出演者へのボディケアといった形で支えていただいてきました。何ができるかは、一緒に考えさせてください。まずは一度、komorebiの舞台裏を見にいらしてください。

運営
komorebi(任意団体)
拠点
千葉
実績
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業に採択
連絡先
kei.a.k.a.jenes@gmail.com